備忘録

b0015373_22867.jpg
朝刊の時間に起床。休みにつき、ベランダで自由の夜気を吸う。
筍ご飯、納豆、具なし味噌汁。コアラのマーチ。
台所を磨く。綺麗にしていたつもりだが、米粒が埋蔵金のように出てくる。
下着類の洗濯。パンストも一枚一枚伸ばして干してから、二段目の引き出し奥にしまう。
外出。乃木坂まで行き、いただいたチケットでセザンヌ展。
オバさま方が巻いた頭で大挙している。
オジさま方はスカーフを巻いた首にハンチングを被り、風景画とにらめっこしている。
若者達は虚脱した身体でおしゃれ眼鏡を光らせている。
静物画だけ愉しんだ。
りんご、オレンジ、花瓶、水差し、砂糖壺、ミルクピッチャー、モノとモノとの緊張した関係は腐臭をほのめかしていて禍禍しいほどになっている。
ふつうなら零点の絵の典型になる静物画だが、自分が愉しめたのは吉岡実の詩「静物」を経験してからに違いない。
吉岡実の書く静物は油彩だと思う。
彼にかかると、りんごのように静止しているはずの静物の、もっとも深いところで核がおもむろによこたわる。
だから腐爛の時間も、眠りに似た音楽も流れてくる。
近頃乱れ読みしている俳句にも「寒卵ふたつ置きたり相寄らず」とかがあって、これもまた静物画だと思った。
こっちに色は要らなくて、デッサンの構図だけでいい。
翻って言えば、好きな静物画にはこの句のような緊張関係が渡してあると思った。
ミッドタウンをもてあまし、松屋で牛焼き肉丼、三百五十円。
六本木通りに向かうと立ち食いそば屋でWもり蕎麦が二百九十円だったので更に喰う。
ギロッポンヒルズももてあまし、ベリークリームクレープを押し込む。
丼、蕎麦、スイーツ、計千円の豪遊。
まだ日も高かったが、帰巣。ひどく疲れる。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-11 21:42