<   2012年 05月 ( 16 )   > この月の画像一覧

備忘録

b0015373_020490.jpg
朝刊時、少し早めに届けるW宅でハンカチをいただいた。
この家は冬場にマフラーとチョッキをくれた。夏にハンカチだなんて素敵だと思った。
カレーにトマトをぶち込んで気分転換。米じゃなく麺にする。
今朝の朝刊に、チャン・グンソクの広告が枚数限定で折り込まれているとのことで、何人かのおばさま方が問い合わせに来ていた。
夕刊後に部屋へ戻ると、Cママからのお便りと、チョコバリ(アイス)のクオカードが届いていた。そういえばチョコバリの棒に「あたり」が焼き印してあって、指示通りに送っていたのを忘れていた。
これまで、懸賞にまったく運のない人生だったので、とてもうれしかった。
Cママの便りには「パンストはやめなされ」と適切な忠告があった。
二段目の引き出し奥に隠してあったパンスト群をすべてコンビニのゴミ箱に捨てた。
どうしてパンストのことを知っているんだろう、と不思議に思った。
日が沈む頃の団地が乳白色に霞んでいて、暗い部屋に開いた窓から、ひかえめに流れ込んでくる。
すぐにアイボリーの粒子でいっぱいになった。
集金と契約の継続を二件。ここでもチャン・グンソクのチラシのことをきかれた。
「いや、あたし自身は全然興味ないんだけどね、朝のニュースでやってたもんだから」という態度と裏腹の、前のめり感がおかしかった。
成城をバイクで一周する。闇に向かって、いい季節だね-、と節を付けて歌う。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-31 00:22

備忘録

b0015373_23435987.jpg

火水のことは忘れた。カレーを食ったのはまちがいない。
木曜の晩だと思ったが、何年も前に一年間蟄居、というと強いられていたニュアンスが出てしまうからあたらないけど、住まわせてもらっていた部屋を主人が近日引き払うとのことで、中野まで行きフェアウェルする。
行きしな中野駅でフレッシュマンのSくんに遭遇し、行きつけだという駅前の喫茶店で小さな四方山話。
閉店の看板をひっくり返して闖入し、二十分ほど。「お客さま、そろそろ・・・」と声がかかるまで。
晩は主人と朝まで中野を飲み歩いた。深夜のブロードウェイで野村麻紀と短距離走をしたのを思い出した。キャバクラ嬢のまつげは逆立ちをした黒蟻のよう。
金曜だったか、新宿を当てなくあるくとほんとにアテがなくて、結局喫煙所にしか用がなかった。ホストの革靴が尖ったところをしばらく見ているのに気がついてすぐ帰る。
昨晩のお礼をKに電話で伝えると、いまミュージックステーションでノエルギャラガーがタモリと前田敦子に挟まれて英語をしゃべっていると言って笑った。
土曜は配達後、集金の初集に回ったんだっけか。三時間くらい。パンスト体操。
日曜の朝刊後、午前から昼過ぎにかけて引き続き集金、部屋でカレーを喰らってからカラスが鳴くまでのあいだ、成城駅構内にある本屋のソファー席、行き交う女の尻を写真週刊誌三冊分ほど眺めているのに気がついてまた集金。計六時間ほどまわったか。
風が強かったのは月曜だったはずで、朝刊配達後の仮眠を経て、仙川を渡り成城のフレッシュネスでコーヒーを飲んだ。
あ、その前にクレープを喰らった。以前、自然食派のIが「精神が乱れてるとやっぱさあ、ラーメンとかドカ食いしちゃうこともある」と言っていたから、この日は生クリーム分だけ荒んでいたんでしょう。
そうだ、クレープ代に対して諭吉しかなかったから、くずしてあげようと思ってブックオフに入り、百円棚へ伸ばした手に触れたナンシー関を買ったんだった。
はじめてちゃんと読んだが、ちょうど自分がテレビを見ていた頃95年あたりのコラム集、「ケバ・クド・ダサのシャ乱Qが紅白に歌謡曲を連れ戻す」だとか、糸井重里を彫った消しゴム版画に「オレそーゆーのスキ」と添えてあったりして、めっぽう面白かった。
夕刊後も集金に三時間ほどまわって、八割は済んだと思う。
たしか夕刊を組んでいるときに土砂降りの雨がやってきて、舌打ちをしながらビニールをかけたが、ようよう晴れてきてまた舌打ちをした。
帰ってやっぱりカレーを食った。イチローばりにカレーばかりだと思う。
大きな地震があったのはいつだったか忘れたが、寝ボケまなこでオンしたラジオ、伊集院光に似合わぬ神妙な声がデスクにまわしていたから、これも月曜のことだ。
火曜は朝刊配達中、ハイツの最上階で十五分ほど寝たら元気がもりもりしてきた。仮眠せずに図書館へ寄り、バイクを置いてフレッシュネスまでカチカチと歩行。
「いまー?えーと、フレッシュネスなんとかにいるんだけどお」という電話女が居た。
中学時、居間でセックスピストルズのライブビデオを見ていると、帰ってきた母に「何見てるの?」と尋ねられ、「なんとかピストルズ」と答えたことを思い出した。
もっともメタルを愛好していたチューボーには、なんとかピストルズの魅力はわからなかった。
夕刊後に集金、けっこう済んだ。暗雲が垂れ込めてきたから帰ってカレー。カレー曜日は月月火水木金金。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-29 23:45

備忘録

b0015373_23174462.jpg
起床。ニンジンと歯ブラシでまじない。パンストに青首大根を入れてから、その目的を見失う。
朝刊の配達。すーいすい。
金環日食の時間にあわせて外出すると、みんな道に出ていて、ヘンテコな眼鏡をかけて太陽を見ている。
眼鏡を持ち合わせていなかったので、だましだまし太陽をみたり影を見ていたりしていたが、太陽はいぜん丸い太陽だった。
日食に失敗しているのかな、と思っていると、少し離れたおばちゃんが駆け寄ってきて「あなた、みてごらんなさい」と眼鏡を貸してくれる。
眼鏡越しの暗い太陽はバッチシ金環日食していた。
環八まで出てみると、日食なんぞ関係ないとばかりに、平日の車がビュービュー走っている。
帰巣、茹でパスタ。仮眠。
大いに夢を見る。女性の百花繚乱、目が覚めると羽虫がとんでいる。
夕刊の配達。爾後、自動振替の家庭に領収証を配達。
三時間の間にルートを二周するのは精神によくないと思った。
下北沢の風知空知で双葉双一のワンマン。歌の訴求力が段違いだった。
衒いのなさに興奮した。いまがいちばんいいと思った。肛門の引き締まる思いがした。
マネのSさんも同意見だった。「今日からだよ」と言っていた。
客席に居たYちゃんに小説の感想などを伝え、Sくんのリクルートスーツからネクタイを外してもらった。Wさんからワインをいただいた。
PKも合流し、浜松土産のうなぎパイをいただいた。店長の女性の気配りが細やかで、働いている女性は美しいなと思った。
Sくんと一緒に駅まで。友部さんはかつて個人的な二人称を歌っていたが、いまでは大文字の二人称になっているから好きだと言っていた。
頭痛がするから低気圧の雨が降るのか、雨の予報をしっていたから頭痛がするのかわからなかったが、とりあえず寝てやりました。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-22 23:22

備忘録

b0015373_23423181.jpg
昨晩は遅くまで飲んだが、少しの仮眠で復活。
先日もらったパンストでインナーマッスルのエクササイズ。同じくもらった靴下をはいて出勤。
約四十分ほど、チラシを入れたり組んだりの作業時間でチューニング。朝刊の配達。
二、三件のポストにはあらかじめ聖教新聞が投げ込まれてある。決まって三部ある。
無灯火のママチャリで聖教新聞を配達している、あのおばさんにとってどれほどのパートになるんだろう。
帰巣、洗足。味をつけたパスタ。最近はベランダに鳩が来ない。
桜の枝だけがこんもりとしている。折られた枝のような不在。
TBSレイディオをつけると、朝番組の冒頭挨拶部のバックにNRQが流れていた。
先日教えられた、AKB自動車部というテレビ番組をユーチューブで視聴。
場面転換のジングルがプラスティックスだった。仮眠。

煙草を購いながら駅前まで。商店街からすでにものすごい人出なので裏道から行く。
人気のない露地、カラスがグラフィティをしている現場に出くわすが、カメラを構えたらバンクシーのようにあざやかに飛び去った。

駅前の喫茶店でアイス珈琲。
狭い店内を、労働者風のおじさんがライターを借りに歩く。いちいち手をあわせて慇懃にお礼を言う。
席に戻って、火だねを消してはまた別の人に借りる。合掌する。
今朝目覚めたときから、一生分くらい人に感謝したくてたまらなかったのかも知れない。

夕刊の配達。帰巣、成城のフレッシュネスまでカブを走らせアイス珈琲。
あの混沌とした駅前の喫茶店にくらべると、客層も落ち着いていて墓地のように静か。
帰巣、途中に集金一件。喰うためのカレーをつくりながらTBSレイディオ。
身体と脳髄でカリプソ熱が高まっているのが感じられる。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-20 23:47

備忘録

b0015373_19584651.jpg
起床。まちみつ、パンスト、週刊文春。
朝刊の配達。キックスターターを蹴り下げて、まだ少し肌寒い暗闇に飛び込んでいくのは気持ちいい。
共産党の上原ポスターの右隅が剥がれてきている。
帰巣し洗足。作り置きのカレー。味噌スープ。いいかげん飽きてきた。

昼頃は必ず駅前の喫茶店。
ストーンズ版サティスファクションのサビ部の節回しを巻き舌でレクチャーするかっこつけマンの男と、フレーズを追うダンガリーシャツの女の子。
中学の下校時、付き合っていたいたいけな女の子にイヤホンをつけさせ、オジーオズボーンを無理矢理聴かせた挙げ句、ランディーローズとオジーの相思相愛を熱っぽく語った、まずい青汁のような思い出。
彼女の実家にお邪魔したときも、ドリームシアターのアルバム「イメージズ・アンド・ワーズ」を鞄に忍ばせて、勉強の合間に聴かせていた、苦ヨモギのような思い出。

夕刊の配達。
真白いユニフォームにベースボールキャップの少年が、大樹の周りをぐるぐる回っていた。
角度がなければベースランニングの練習にはならないのにな、と思った。
営業所に戻ると、「カネゴンのいる喫茶店はどこにありますか?」と少年が道を尋ねてきた、と店番の同僚が言う。
「知らないでしょ?あるの?」と言っているが、確かに知らない。

火曜日、西東三鬼の誕生日句を眺めていたら今日がその日だと知る。
「黒蝶は何の天使ぞ誕生日」と「誕生日美しき女見ずて暮れぬ」が可笑しくていいと思った。

水曜、夕刊を終えて戻るとN夫人が来た痕跡がある。
クルミパンでつくったラスクの差し入れと、日食ツアーのお知らせ。
晩は下北沢まで。古本屋のワゴンで三冊三百円。野球本と詩集。
ツルピカハゲ丸のベストセレクションをPK宅に届ける。
淺井君が制作をしている倉庫のユーストリーム映像を見ながら、マイティー・スパロウ。
靴下十足ほどと下着を数着、顔面ストレッチ用のパンストもいただく。

木曜日は松屋で丼もの。
制服のアホらしさ加減からずっと笑いの対象でしかなかった松屋だが、いまでは肉の厚さをかっている。
晩方、N夫人とY一家、妊婦Hとヒゲさんの店で会う。予約をしたという。
ヒゲさんの店は、タイ料理屋に転身してから、夜の営業が完全予約制になった。
「タイしたもんじゃろ?」とまた言っている。
久々に会うヒゲさんのエプロンから「TEXAS」とプリントされたティーシャツがのぞいている。
シャツの首がつまっていて、なるほどテキサスっぽいと思った。
妊婦Hを駅まで送る。お腹の大きい女性のお供をする経験は、豊富な方だ。
経験上、自分と音楽を一緒にやったママたちは必ず安産の幸せを得るのだから、もっと女性が押しかけてきてもいいのになと思う。
歩く鬼子母神。

金曜の晩はKと下北沢で会食。彼の結婚式以来。
Kと落ち合うまでの時間をもてあまし、王将のカウンターでウーロンハイと餃子。
手持ちの本をぽつぽつ読んでいたら、隣に大柄な人が席を占めた。
ふと見やると、果たしてスチーブ・エトーさんがニラレバ定食を食べていた。
リラックスしたご様子だったので邪魔しては悪いと思い、引き続き本をパラパラやっていたが、まったく頭に入ってこない。
ドラム缶の音がガンガンと幻聴されてくる。ヘンテコでポップなキャラクターがぴょんぴょんと脳裡に幻視されてくる。
あっけらかんとニラレバ定食を喰らうエトーさんのすぐ隣で、落ち着いて本を読める人がいたなら、ぜひ会ってみたい。自分はまだまだ修行が足りない。
下北沢に魅力を感じたことはあまりないが、こんな経験を経てみると、なるほどここは魔窟だと思った。
帰巣。就寝。ぴょんぴょんにうなされる。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-19 19:58

備忘録

b0015373_1738444.jpg
起床。牛乳、練乳、豚汁、かいわれ。パンストでスネ毛のストレッチ。
朝刊の配達。出勤すると、表で配達員が暇な手足をぶらぶらさせている。
A紙が届かないという。輪転機の故障で三十分ほど遅れるとファックスが流れてきたらしいが、一時間ほど遅れてトラックが到着。
いつもより湿ったミルフィーユ状の紙、インキの甘い匂い。
冬場は闇のうちに一気呵成、ルートを回っていたが、春が来てからは配達半ばで明るくなるから、急き立てられる感じもなく悠然と配る。
都営住宅の最上階で一服の時間を設ける。
環八沿いのシェル石油からのびる黄色い看板がマンションで半分隠れ、決まって昇りかけの月みたい。
悠然の足取りは、次第におそ松くんの足元になってすぐに完配。
帰巣、湯、カレー。仮眠。
ルンバのコンピレーションに入っているアリババという曲がチョーいいと再発見。
エキゾチズムが二度三度屈折してからストンと落ちる。
駅前の喫茶店でアイス珈琲。カウンターの中に、巻き毛の女の子を久しぶりに見る。
他の学生然フリーター然としたアルバイトとは、雲泥の差のたたずまい。
ドラッカーの金言よろしく、カウンターのマネジメントに飽くまで真摯な態度で取り組みながらも、ペーソスが漂っているところがいい。
いったん帰巣。途中、神戸屋であんドーナツを買い食い。「袋いりません」で五円引きになる。「ご協力ありがとうございます」と感謝もされる。
夕刊の配達。「粗大ゴミです」とシールが貼られた用途不明のフラグメントがゴミ集積所にいくつか残されてあった。
帰巣、シャワー、洗濯、カレー。
暮れ方の住宅街。駅前の喫茶店まで迂回して歩き、アイス珈琲。
ここ一年ほど通い、ほとんどのバイトの顔はなんとなく把握し、毎度毎度アイス珈琲のSサイズを注文してきたが、はじめて店員側から「アイス珈琲ですね?」と柔らかい音できかれた。
ときどき見掛ける薄化粧のツンな店員だった。デレな一面を垣間見た気がした。
「ひと拗ねてもの言わず白き薔薇となる」の句があるが、ものを言ってはじめて咲く薔薇は赤いね、と思った。
柄物のレスポーザックの奥様がたがガヤガヤやってきて、ガヤガヤやっている。
化粧品とダイエットの話、それにイケメンコーチの話。
看板まで滞在。表に出ると、夜の足が商店街を家路に急いでいく。
二十四時間のチェーンスーパーに寄ると、新入りだろうレジ係の顔に見覚えがある。でもなかなか思い出せない。
劇団員風の長身の若者。
お釣りを差し出されたときに、ここから数十メートル先にある地域密着型の食材屋でレジを担当していた彼だと気付く。
狭い店内を「このお菓子が買ってくれっていってます」「はいっ、五百万円のお返し」なぞ購買のおばちゃん式ユーモアであたたかくしていた彼に何があったのか。
一銭入魂のお釣りさばきは、チェーン店の接客をずいぶんはみ出していて、「研修中」の札がさみしかった。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-16 17:37

備忘録

b0015373_131351.jpg
起床。こけし、岩塩、梅干しの種。
昨朝のパンストで顔面のストレッチ。少しツバ臭くて閉口。
朝刊の配達。欠けていても、半月を過ぎると安定感があるのが不思議。
四大紙すべてをとっている家庭もけっこうあるが、最近M新聞が三つ折りにして奥まで突っ込んでいくから、後から入れ辛い。
配達後、その足で駅前のなか卯まで。朝うどん二百円と唐揚げ百二十円。
南北にはしる商店街に交わる小路の数だけ、朝の光が帯になっている。
帰巣し、洗足。仮眠。
下北乗り換えで吉祥寺まで。デカ眼鏡の女の子多し。古着屋と古本屋を冷やかす以外、なにもしなかった。
総武線で新宿まで。尿アヴェニューのG屋。
ウーロンハイを置きながら、大将が「餃子だよな」という顔で見てきたので、「餃子だぜ」という視線で返すと、餃子が出てくる。完璧な焼き具合。
大将と入れ替わって振り場に入った大陸の人、ぐるぐるナインティナインのティーシャツを着ている。この前は、愛は地球を救うティーシャツだった。
ニンニクの息を吐きながら帰り、借りてあったAKBのドキュメンタリー二作目を鑑賞。
劇場公開時に見て、夢中になった。極端な世界を極端に描くのはいいと思っている。
折りからの、前田敦子はなんでいまトップアイドルなんだろうという漠とした疑問もあいまって、それからしばらくは「実はいま、前田敦子っていう問題があってね・・・」と会う人会う人に吹っかけていた。
たいがいは薄ら笑いを浮かべながらの「こいつはいきなりなにを饒舌になり出すんだ」とか「自分ああいうのノータッチなんで」とか「秋元康と電通のあれね」とかの反応ではじまり、そのまま終わることもあれば何かが伝わることもあった。
正対して向き合ってきた幾人かは、いみじくもある種の詩人を感じてきた幾人かだった。
いまだに冷やかしてくる程度の人も居る。
静物における林檎と砂糖壺の関係からも永遠の力学が生まれうるように、AKBからも詩的感興を得られるようになったのは自らの大きな発見だった。
それに、いまや野球と同じくらいメディアひいては世間にとって大文字の関心事でありながら、ハイセンスや訳知りを自任している人たちから毛嫌いされているところも面白い。
だからこそ自分にとってAKBのカードは、数少ない外交手段として最大にとぼけがいのあるジョーカーであり試験紙だった。
夏公開だという苦役列車の予告編を見たら、古本屋のバイト役で映った前田敦子の背後に、稲垣足穂大全の背表紙がズラと見えた。ドキッとした。
改めて観たドキュメンタリーに改めて感興をそそられたことだし、ある朝ジョーカーが裏返ってしまっていたらまずいカナ、とも思った。
深更、就寝。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-15 13:09

備忘録

b0015373_14115968.jpg
起床。バナナ、牛乳、大根おろし。洗いざらしのパンストで顔面のストレッチ。
朝刊の配達。少し肌寒い。週末にしては薄いチラシ。
休み明けは比較的軽やかに動ける。爪半月が未完そのもののようにある。
帰巣し、筍ご飯、第三のビール。仮眠。
母の日に向けて、母に便りを送る。
郵便局がやっていなかったので、コンビニの大和メール便で送るが、対応してくれた店員の生真面目が度をこしていて、まるでこちらが怒られているよう。
駅前の喫茶店でアイス珈琲。いつもの店員。
ページをめくると、次のタイトルが太字で現れ、不意に終わっている話がある。
エッセイ中に引かれた詩があり、「明け方ちかく白犬がなく/枕に/花の匂いがする」と、ちょうど前頁の末尾にあった。
一枚捲ると表題がかわり、違う話題になっていてドキッとする。
高校時代の深夜テレビ、無目的に眺めていた白黒のフランス映画にもその記憶があって、準主役のピストル自殺で唐突に「Fin」となったときも、深更へ宙ぶらりんにされたこと。
バンド仲間と音楽を聴いていると、「終わり方がかっこいい」という評価が確かにあった。それはバズコックスだったかディーヴォだったかモンクスだったか、他にもたくさんあったし、なにより絶対評価だった。
あまた居たニューウェーブバンドの人たちは、前時代的な情緒への批評的実作者に違いないから、たいがい終わり方に凝っている。
中には奇をてらっただけのものもままある。
先日、ロン・セクスミスの来日ライブを見に行ったとき、思春期の頃からの聞き慣れた曲のオシマイに思うことがあった。
思い入れたっぷりに節をつけられ、もったいぶったギターストロークで朗々と歌い上げられて、こちらが照れた。スネアとバスドラが「スタタンッ」と締める。
ヤマハのライトミュージックコンテストか、と悪態をつきたくなったが、情けなくなり呑み込む。
ミッドタウン内ビルボード東京の「クオリティー高め」な店内とあわせて、ああ、おじさんおばさんサラリーマンが安心して聞けるポップミュージックだと思った。
不公平に区割りされたフロアーと、傾けるワインに皿料理。
とてもナイーヴな唄たちだけど、見せられるものに「ほつれ」がないと思った。
もっとも芸事としての強度が磨き上げられているんだからいいじゃないか、と納得しようともしたが胸を打たないもんはしようがない。
翻って、あがたさんの絶対的な歌唱が胸を打つのは、内側に二律背反を抱えているが故の「ほつれ」がバンドメンバーを自由にするからだと思った。
夕刊の配達。
帰巣し、冷蔵庫内外の余り物を炒めて筍ご飯と食す。
週末指定の集金をいくつか。集金バッグを肩にかけた同業者も幾人か見掛ける。
団地内の公園はものものしい柵に囲われて、まだまだ工事中。
公園の遊具たちは、妖精のステッキひと振りで一晩のうちにできあがるんじゃないということ。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-13 14:09

備忘録

b0015373_22867.jpg
朝刊の時間に起床。休みにつき、ベランダで自由の夜気を吸う。
筍ご飯、納豆、具なし味噌汁。コアラのマーチ。
台所を磨く。綺麗にしていたつもりだが、米粒が埋蔵金のように出てくる。
下着類の洗濯。パンストも一枚一枚伸ばして干してから、二段目の引き出し奥にしまう。
外出。乃木坂まで行き、いただいたチケットでセザンヌ展。
オバさま方が巻いた頭で大挙している。
オジさま方はスカーフを巻いた首にハンチングを被り、風景画とにらめっこしている。
若者達は虚脱した身体でおしゃれ眼鏡を光らせている。
静物画だけ愉しんだ。
りんご、オレンジ、花瓶、水差し、砂糖壺、ミルクピッチャー、モノとモノとの緊張した関係は腐臭をほのめかしていて禍禍しいほどになっている。
ふつうなら零点の絵の典型になる静物画だが、自分が愉しめたのは吉岡実の詩「静物」を経験してからに違いない。
吉岡実の書く静物は油彩だと思う。
彼にかかると、りんごのように静止しているはずの静物の、もっとも深いところで核がおもむろによこたわる。
だから腐爛の時間も、眠りに似た音楽も流れてくる。
近頃乱れ読みしている俳句にも「寒卵ふたつ置きたり相寄らず」とかがあって、これもまた静物画だと思った。
こっちに色は要らなくて、デッサンの構図だけでいい。
翻って言えば、好きな静物画にはこの句のような緊張関係が渡してあると思った。
ミッドタウンをもてあまし、松屋で牛焼き肉丼、三百五十円。
六本木通りに向かうと立ち食いそば屋でWもり蕎麦が二百九十円だったので更に喰う。
ギロッポンヒルズももてあまし、ベリークリームクレープを押し込む。
丼、蕎麦、スイーツ、計千円の豪遊。
まだ日も高かったが、帰巣。ひどく疲れる。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-11 21:42

備忘録

b0015373_364813.jpg
起床。人参、白米、ハンバーガー。
朝刊の配達。昨日のうちにやっておくべき手入れをしていなかったが(サインに気がつかなかった)、同僚のKがやっておいてくれた。
ここ数日は、決まった小路で必ずY新聞のカブとすれ違う。
ちょうど上原の写る共産党ポスターが貼ってある一角。見通しの悪いところなので危なっかしいから、気をつけようと思う。
帰巣。洗足。ツナ。仮眠。
黒糖ロール、納豆。下着類の洗濯。ベランダの湯沸かし器の上に鳩が巣をつくっていた。
桜の枝を集めた、いじらしい巣。たくさんの枝が下にもこぼれている。
駅前の喫茶店でコーヒー。息抜きに週刊文春を買って読むが、ライトなコラムのテイストがどれも同じで驚いた。
世間の規範に対して、三尺ほどずれている。そんなとぼけ方。
カルディでKへのお礼と思い、チェリークッキーを買っていく。
レジに並んでいてると、各種コーヒーの陳列棚にあるテイストの横棒グラフが気になった。
両極が「苦い」と「酸っぱい」になっている。
苦いのがいいか、酸っぱいのがいいか、それともその中間がいいかとこちらに尋ねている。
「苦い」のも「酸っぱい」のも、グルタミン酸式うまみ的見地に立てば、ちょっとネガティブ寄りの単語だと思う。
こっそり左端を「まずい」へ、右端を「しっぱい」に差し替えても、しばらく客も店員も気がつかないんじゃないかと思った。
なるほど「美味い!」の彼岸にあるコーヒーは、嗜好品の最たるモノだと確認した。
夕刊の配達。クッキーをKに差し上げると、出待ちのファンから贈り物をもらうジャニーズみたいに素っ気なかった。
集金のときに顔をあわせる顧客十人くらいを目撃する。
こんなことははじめてなので不気味に思い、世界が遠ざかっていく気がした。
帰巣し、カレー。ピカッとイナビカリの一撃、雷鳴。続いて足音高き豪雨。
傘がないので外出を諦める。井上陽水は実話だったに違いないと確信した。
うろ覚えで、ヘアピンがこぼれ、昇降機がしずかに夜をのぼっていくのを夢想する。
むせるような土と緑の匂いが部屋に流れ込んでくる。
今朝からずっと働いていた心の遠心力もしおれてきたから寝た。
[PR]
by huck-a-gelmondo | 2012-05-09 02:58